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歯の豆知識Knowledge

歯の豆知識

2017.09.12

舌に現れる症状

こんばんは☆

福山市 横尾町 はやし歯科クリニック

歯科衛生士 藤井です!

今日は「舌に現れる症状」についてお話ししますね!

舌に症状が現れる場合、2つに大きく分けられます

①見た目に症状が現れる場合と②見た目に症状が現れない場合です

それぞれの代表的な症状についてお話していきます!

①見た目に症状が現れる場合に、考えられる舌の病気

☆扁平苔癬(へんぺいたいせん)

①

症状

ほっぺたなどによく現れますが、唇・舌・歯ぐきにも現れます。網目状(レース状)、線状などの白斑点・白線状が特徴です。あまり自覚症状がないものもありますが、食べ物などでしみたりすることもあります。

原因

原因は不明です。免疫機構・金属アレルギーなどが考えられています。

治療

痛みが強い場合は薬の塗布を行います。

根本的な治療法はありません。お口の中を清潔に保つ・刺激物を食べない事で、症状の悪化を防ぎます。

 

☆口腔カンジダ症

②

症状

ほっぺた・舌・上あごの裏側などに現れる、クリーム状の白い斑点。

ガーゼなどで容易に拭いとれることが特徴です。軽度の場合、自覚症状はありません。

原因

お口の中に存在するカンジダという真菌による感染症です。(元々お口の中に存在している菌が、免疫力が低下した時などに症状が現れる場合を日和見感染ヒヨリミカンセンと言います)。

体調不良・ストレスなどで免疫力が低下したときに症状が出やすい。また入れ歯の装着により、お口の粘膜や、舌の下などに症状が現れることがある。

治療

抗真菌薬を服用しての治療になります。免疫力に問題がある場合には、睡眠・食事・ストレスなどの日常生活改善をしていきます。

無理にこするなどして、乱暴に拭い取ったりしないようにしましょう。

 

☆黒毛舌(こくもうぜつ)

⑤

 

症状

舌の表面が黒色・黒褐色に変色した状態。

基本的には、自覚症状はありませんが、発見しやすく不快感を感じる事があります。

原因

・喫煙・食品

・抗菌薬・副腎皮質ステロイド薬の長期間の服用

治療

積極的には治療の必要はありません。喫煙・食べ物などが原因で日常生活に問題があれば改善を行います。薬の服用が原因の場合、薬の変更又は中止により症状の改善が期待されます。

 

☆舌苔(ぜったい)

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症状

舌表面全体的に、白色・黄色・茶色などの沈着が見られます。

自覚症状はありません。口臭を訴える場合があります。

原因

食べかすや細菌の塊が、舌にこびりついた状態です。清掃不良や、口腔乾燥症が原因で起こります。また、ストレスなどで一時的に舌が白くなることもあります。

治療

お口の中の清掃。舌ブラシを使用しての舌の清掃を行います。

重度の場合には、カンジダ症も引き起こしている場合があるので、

歯科・医療機関での確認が必要になります。

 

☆白板症(はくばんしょう)

④

症状

歯ぐき・ほっぺた・舌などによく現れます。通常自覚症状はないので、気づくことが少ないです。

粘膜に、しっかりとした白い斑点が見られるます。周りの粘膜よりもやや浮き出たような板状の白い斑点。

白くなった部分をガーゼなどで拭っても取れません。

原因

原因は不明。喫煙・ビタミンAの欠乏などが考えられます

治療

診断には病理組織検査が必要です。

前癌病変の1つとされています。癌化の可能性がある疾患の為、

口腔外科の専門医の診断が必要になります。

(白板症がすべて癌化するわけではありません)

白板症が疑われる場合には、一度口腔外科の受診をおススメします。

 

②見た目に症状が現れない場合

☆舌痛症(ぜっつうしょう)

症状

見た目に異常な所は無く、血液検査・細菌検査などでも異常は見られない。しかし、お口の中がピリピリ痛みがあったり、焼けるような痛みがみられる。お口全体に症状が現れる場合には「口腔灼熱症候群(こうくうしゃくねつしょうこうぐん)」と呼びます。

症状が舌に限定される場合は「舌痛症(ぜっつうしょう)」と呼びます。

一時的な場合と長期間、症状が続く場合もある。

原因

ストレスが原因と考えられています

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治療

口腔内に対しての直接的な治療法はありません。

気にしないようにする。考えすぎないことも大切です。

医科の受診、薬物療法、抗うつ薬、抗不安薬、漢方など。

カウンセリングなどを行います。

 

☆亜鉛鉄ビタミン不足

症状

お口の粘膜・舌に痛み。しびれるような症状が出ます

原因

鉄分・亜鉛・ビタミンB12などの不足により、症状が現れることがある

治療

食事改善。生活習慣の改善。不足した栄養素の摂取により改善されます。

しかし見た目での判断は不可能な為、医療機関での検査が必要です。

 

☆外傷(がいしょう)・熱傷(やけど)

③

 

症状・原因

舌を噛んでしまったり、歯や入れ歯、矯正装置に舌が当たることにより、舌が傷つき痛みを生じる事があります。

また、やけどなどで、舌にピリピリ・ヒリヒリするような症状が出ることがあります。

治療

外傷の場合、消毒と薬の塗布を行う。

基本的には傷や火傷の部分が治ってくるとともに、症状の改善が見られます。

しかし、一度噛んだ部分は再度噛んでしまうことがあるので注意が必要です。何度も同じ所を噛むなどの刺激により傷が癌化することもあるので、注意が必要です。

 

☆ドライマウス

症状

舌が乾燥することにより、舌にヒリヒリするような痛みを生じる場合があります。

ひどくなると、唾液による粘膜の保護が無くなることで、直接歯などに舌がこすれ、炎症を起こし強く痛みが出ることもあります。

原因

口呼吸・薬の副作用・ストレスなど

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治療

服薬の変更・中止、頻繁に水分を取る、うがいをする、マウスジェルの使用などによって症状が落ち着く事があります。

③まとめ

◯見た目では異常が見られないのに痛みなどの症状が出ることもある。

◯基本的には、舌に現れる症状に対しての直接的な治療法は少ないですが、清掃を行い、お口の中の環境を整える事が大切。

◯前がん病変の可能性もあるので、怪しいなと思ったら、医療機関に相談してみる事も大切。

◯自分ではなかなか気付けない事もあります。

定期的に歯科での検診を受ける事で、早期発見に繫がる事があります。

 

以上、「舌に現れる症状」についてでした!!

これを読んで、自分はどうかな?もっと詳しく話しを聞きたいなと思った方は、お気軽にスタッフにお声かけ下さいね(^o^)!

 

 

 

 

2017.09.05

酸蝕症について

「酸蝕症」という言葉、最近cmなどでもよく耳にしますよね!?

今日はあまり知られていない酸蝕症についてご説明しますね!

 

<むし歯と酸蝕症の違い>

まず、酸蝕症とは…酸によって歯が溶けている状態の事を言います。

歯が溶けるってむし歯と似ていますが、少し違います。

むし歯はプラーク中の細菌が原因となって、糖分(炭水化物)から作り出す酸によって歯が溶けます。

酸蝕症は酸性の飲食物(炭酸飲料やレモンなど)や嘔吐や逆流性食堂炎などの胃酸などによって歯が溶ける事を言います。

むし歯の場合はプラークがつきやすい部分(咬合面、隣接面、歯頸部)で起こりやすいですが

酸蝕症の場合はお口の中全体で起こることがあります。

 

<原因は?>

大きく分けると内因性因子と外因性因子の2つに分けられます。

内因性因子…胃液(ph:1〜2)が口腔内に逆流することで起きます。

逆流性食道炎、拒食症、アルコール中毒、摂食障害による嘔吐などがあります。

外因性因子…職業性因子と非職業性因子(酸性飲食物、薬物・薬剤)に分けられます。

職業性因子…メッキ工場、ガラス工場などにおける酸性ガスの吸引などがあります。

非職業性因子…酸性飲食物の過剰摂取

炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘系、ワインなどがあります。

ビックリする事に、歯のエナメル質が溶け出す、臨界phというものがあるのですが

飲料の約73%以上はこの臨界ph:5、5以下で、多くの酸性の食べ物や調味料が臨界ph以下になります。

 

<酸蝕症の罹患率>

昔は職業性因子が主な原因の、特殊な歯の疾患と考えられていました。

ところが現在では、酸性飲食物の過剰摂取が主な原因で、日常的に起こりうる歯の疾患になってきています。

酸蝕症の罹患状況は、26、1%(エナメル質段階:19、3%、象牙質段階:6、8%)で4人に1人の割合です。

意外と多くの方が酸蝕症に罹患しているとのことでびっくりしました。

ですが、歯の形態変化を伴わない、初期エナメル質段階からを酸蝕症としているため

とても分かりにくいものも含まれているそうです。

 

<症状>

・歯がしみる

・歯が細くなった、薄くなった、欠けてしまった

・詰め物と歯の間に隙間がある

・歯のかみ合わせの山が平らになった

・歯の色が黄色い

・歯のつやがない

などの症状が多い程、酸蝕症の可能性はあります。

ただ、歯ぎしりや噛みしめなど力が強い方の口腔内と似ていますので注意が必要です。

 

<予防法、対処法>

・酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない。

・寝る前に酸性飲食物を食べたり飲んだりしない。

(就寝中は唾液分泌が少ないのでpHが戻りにくいです。特にいびきをかく癖があると口が乾き酸性溶液が残りやすくなります。)

・酸性飲食物をとった後はよくうがいをする。直後にはブラッシングをしない。

(酸性飲食物を多量に取るとエナメル質が柔らかくなっているので、すぐブラッシングすると歯が余計に削れます。約30分あけてから磨きましょう)

・嘔吐後は水や牛乳によるうがいでお口の中を中性にもどしましょう。

・無糖のガムを噛むことで唾液の分泌を促進させましょう。

・フッ化物の使用で歯の再石灰化、耐酸性の向上をしましょう。