2017.07.25
詰め物・かぶせ物の期間について
今日は、詰め物・かぶせ物の期間について、お話しします。
皆さん、詰め物やかぶせ物を入れたことはありますか?
大きい虫歯の時は、虫歯を削ったり、根っこの治療をしたり、
何回か治療に通っていただいてから、
型取りをして、最終的な詰め物・かぶせ物を入れるようになります。
最終的な詰め物・かぶせ物を入れるまでは、仮のふたをしています。
なぜ、仮のふたをするでしょうか?
もし、仮のふたをしない状態だと、歯が寄って、
詰め物・かぶせ物を入れるスペースがなくなってしまうからです。
仮のふたは最終的な詰め物・かぶせ物よりも取れやすいので、注意していただきたいことがあります。
種類によっては、歯ブラシを強くあてると取れやすい、仮のふたをしている歯でかむと取れやすい、
というものもあり、歯ブラシの当て方や食事の時のかみ方に注意がいります。
ガムやキャラメルなど、歯にくっつきやすい食べ物は控えてくださいね。
また、仮のふたをつけてすぐはまだ固まっていないので、
固まるまでは取れやすくなっているので、飲食は控えてください。
仮のふたをしたときは、注意事項をお伝えしていますので、気になることがあればお尋ねください。
型取りをして、最終的な詰め物・かぶせ物が入るまでの間は、仮のふたで過ごしていただくようになります。
型取りをしてから1か月以上間が空くと、歯が動いたり削った部分の形が変わってしまい、
うまく入らないことがあります。もし、詰めてみてもし入らなければ、
もう1度型取りからさせて頂くようになるかもしれません。
もし、次に来る日まで1か月以上空くようでしたら、治療の順番を決めるときなどにご相談くださいね。
2017.07.18
睡眠時無呼吸症候群の歯科での治療
こんにちは☆
今日は、睡眠時無呼吸症候群の歯科での治療で使用する、
「スリープスプリント」についてお話ししますね。
◯そもそも睡眠時無呼吸症候群とは?
・睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)→SASとも言われます
・簡単に言うと、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です!
・のどに脂肪が付いていたりして気道(空気の通り道)が狭かったり、
ベロがのどに落ち込んでしまう事によって気道が塞がってしまい
呼吸が止まってしまいます。
・太っている方に起きやすいと思われがちですが、痩せている人でも起こる事はあります!
・この呼吸が止まってしまう状態が、一晩の間に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上起こる場合は
睡眠時無呼吸症候群と診断されます!
・診断は自分では出来ません!医療機関での検査が必要になります!
◯スリープスプリントってどんなもの?
・スリープスプリントとは、睡眠時無呼吸症候群の
歯科的治療を行う時に使う、治療器具のことです
・上下一体型のマウスピースです
・いびきの治療にも使用されます
下あごを強制的に前に出した状態で固定することで、
ベロがのどに落ち込んで、気道が塞がるのを防ぐ効果があります。
◯睡眠時無呼吸症候群の症状
・いびき
・日中の眠気・倦怠感
・起きたときの頭痛
・胸焼けなど・・・
日中の眠気など放置していると、思わぬ事故に巻き込まれる事も!
◯治療
医療機関で睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、
軽度〜重度に分類されます
医療機関と相談の上、治療を進めていきます
中等度〜重度の方は、マスクをして持続的に酸素を送り込む
CPAP(シーパップ)での治療が必要になります。
軽度〜中等度の方は歯科での治療として
スリープスプリントによる、治療を行う事が出来ます。
◯スリープスプリントを作る場合
・歯が無い方は作製することが出来ません
・医師の診断があれば、スリープスプリントは保険で作製することが出来ます
この場合は、医師の診断書が必要になります
以上、スリープスプリントについてでした!
何か分からない事や、相談したい事があれば
お気軽にスタッフや院長へお声かけ下さいね☆
2017.07.11
唾液について〜唾液腺〜
今日は「唾液」について説明していきますね!
唾液とはいわゆる”つば”のことで、お口の中は唾液で満たされています。
虫歯や歯周病や味覚などとも関係のある唾液について説明していきますね
まずは基本的な知識からご紹介します^^
唾液の分泌される場所は大きく分けて3つあり、三大唾液腺と呼ばれています。
三大唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。
耳下腺は上の奥歯(第一大臼歯)辺りから分泌されます。
子どもの頃に流行る”おたふく風邪”は流行性耳下腺炎と呼ばれ、
耳下腺がムンプスウイルスに感染することにより起こります。
顎下腺、舌下腺は舌の裏側辺りから分泌されます。
三大唾液腺以外にもいくつかの小唾液腺から唾液は分泌されます。
歯石がよく付きやすい場所には唾液腺の開口部(分泌される所)がある事が多いです
1日の分泌量は平均1〜1、5ℓと言われています
唾液の分泌速度は日中変動しますが、睡眠中はほとんど分泌されない為、
寝ているときは虫歯になりやすいです。
寝る前は必ず歯磨きをしましょう!
起床時もお口の中には細菌がたくさんいますので歯磨きする事をおススメします^^
唾液の一般性状は、水分が99、5%を占め、残りが無機質を主とする固形分からできています。
耳下腺はムチンを全く含まない漿液性(サラサラの唾液)、舌下腺はムチンを多く含む粘液性(ネバネバの唾液)、
顎下腺は混合型の唾液です。
漿液性の唾液はお口の中を中性に保つ働きがあります。
また、流動性がありますので食べ物を飲み込みやすくしてくれたり、
消化酵素のアミラーゼが含まれていますので食べ物の消化を助ける役割もしています
粘液生の唾液には再石灰化や殺菌の役割があります
粘液性の唾液が多い口腔内は酸性に偏っている方が多く、口腔内環境は良くない方や
ストレスにさらされた時にも(交感神経が優位で多く分泌されるため)
口が渇いたりネバネバした唾液になるそうです。
理想的な唾液の性状はサラサラした唾液が多いことですので
丁寧なブラッシングや定期的なケア、ストレスを溜め込まないでサラサラ唾液が増えるようにしていきましょう!
また、よく噛む事でも耳下腺が刺激され分泌がよくなります^^