2020.11.19
奥歯が生えたら「シーラント」がおすすめ
歯科医院で行うむし歯の予防処置の代表的なものには、「シーラント」「フッ素」の2つがあります。
今日はその中の「シーラント」についてお知らせしていきます。
・シーラントとは?
奥歯の溝が深いと、プラークや食渣など汚れが溜まりやすく、歯磨きをしても取りにくいです。
その為、奥歯の溝はむし歯が進行しやすい場所になります。
そこで、あらかじめシーラントと言われるフッ素が含まれている樹脂を奥歯の溝に流し込むことで、汚れが入り込みにくく、歯ブラシも届きやすくなることで、むし歯になりにくくなります。
当院では、奥歯が生えたら「シーラント」をおすすめしています。
・シーラントの手順
①水の出る機械を使ってプラークを除去していきます。
プラークが残っていないか確認をします。
②歯の溝に薬を塗って(酸処理をすることで)シーラントをくっつきやすくしていきます。
③シーラントを溝に流し入れます。
気泡が入っていないか確認します。
④光照射器をあててシーラントを硬化させて完了です。
・どんな歯が適しているの?
奥歯の溝が深い歯が、シーラントには適しています。
また、生えて間もない方がよりむし歯になりやすい為、シーラントが効果的です。
ただし、完全に生えていないと、唾液が入り込みやすくシーラントが剥がれてしまうことがある為、完全に生えている歯がおすすめです。
永久歯では、6歳頃に生える「第一大臼歯」や、12歳頃に生える「第二大臼歯」。
乳歯であれば、奥歯2本「第一乳臼歯」「第二乳臼歯」が適しています。上手にできるようになったらシーラントでむし歯予防をしましょう。
・シーラントの注意事項
シーラントをしていても、日頃の歯磨きがおろそかになっていたり、ダラダラ食いなどお口の中が常に酸性にある状態、カリエスリスクの高い歯では、むし歯になってしまうこともあります。
また、歯ぎしりをしているお子様ではシーラントが取れてしまうことがあります。
シーラントが取れていないか、メンテナンスで確認していきましょう。