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歯の豆知識Knowledge

歯の豆知識

2017.09.05

酸蝕症について

「酸蝕症」という言葉、最近cmなどでもよく耳にしますよね!?

今日はあまり知られていない酸蝕症についてご説明しますね!

 

<むし歯と酸蝕症の違い>

まず、酸蝕症とは…酸によって歯が溶けている状態の事を言います。

歯が溶けるってむし歯と似ていますが、少し違います。

むし歯はプラーク中の細菌が原因となって、糖分(炭水化物)から作り出す酸によって歯が溶けます。

酸蝕症は酸性の飲食物(炭酸飲料やレモンなど)や嘔吐や逆流性食堂炎などの胃酸などによって歯が溶ける事を言います。

むし歯の場合はプラークがつきやすい部分(咬合面、隣接面、歯頸部)で起こりやすいですが

酸蝕症の場合はお口の中全体で起こることがあります。

 

<原因は?>

大きく分けると内因性因子と外因性因子の2つに分けられます。

内因性因子…胃液(ph:1〜2)が口腔内に逆流することで起きます。

逆流性食道炎、拒食症、アルコール中毒、摂食障害による嘔吐などがあります。

外因性因子…職業性因子と非職業性因子(酸性飲食物、薬物・薬剤)に分けられます。

職業性因子…メッキ工場、ガラス工場などにおける酸性ガスの吸引などがあります。

非職業性因子…酸性飲食物の過剰摂取

炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘系、ワインなどがあります。

ビックリする事に、歯のエナメル質が溶け出す、臨界phというものがあるのですが

飲料の約73%以上はこの臨界ph:5、5以下で、多くの酸性の食べ物や調味料が臨界ph以下になります。

 

<酸蝕症の罹患率>

昔は職業性因子が主な原因の、特殊な歯の疾患と考えられていました。

ところが現在では、酸性飲食物の過剰摂取が主な原因で、日常的に起こりうる歯の疾患になってきています。

酸蝕症の罹患状況は、26、1%(エナメル質段階:19、3%、象牙質段階:6、8%)で4人に1人の割合です。

意外と多くの方が酸蝕症に罹患しているとのことでびっくりしました。

ですが、歯の形態変化を伴わない、初期エナメル質段階からを酸蝕症としているため

とても分かりにくいものも含まれているそうです。

 

<症状>

・歯がしみる

・歯が細くなった、薄くなった、欠けてしまった

・詰め物と歯の間に隙間がある

・歯のかみ合わせの山が平らになった

・歯の色が黄色い

・歯のつやがない

などの症状が多い程、酸蝕症の可能性はあります。

ただ、歯ぎしりや噛みしめなど力が強い方の口腔内と似ていますので注意が必要です。

 

<予防法、対処法>

・酸性飲食物をだらだら食べたり飲んだりしない。

・寝る前に酸性飲食物を食べたり飲んだりしない。

(就寝中は唾液分泌が少ないのでpHが戻りにくいです。特にいびきをかく癖があると口が乾き酸性溶液が残りやすくなります。)

・酸性飲食物をとった後はよくうがいをする。直後にはブラッシングをしない。

(酸性飲食物を多量に取るとエナメル質が柔らかくなっているので、すぐブラッシングすると歯が余計に削れます。約30分あけてから磨きましょう)

・嘔吐後は水や牛乳によるうがいでお口の中を中性にもどしましょう。

・無糖のガムを噛むことで唾液の分泌を促進させましょう。

・フッ化物の使用で歯の再石灰化、耐酸性の向上をしましょう。