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2014.09.14

痛くない安心歯科治療(M.I理論編)

今回のこだわりのテーマは、虫歯治療の“こだわり”です。

虫歯の治療の際には、“虫歯菌を取り残さない”これは前回のこだわりにも紹介したように齲蝕検知液という材料を

使用することでより取り残しを防ぐことが出来ますとお伝えしました。

そして、今回は虫歯を削る時のもう一つの“こだわり”

“健全歯質を出来る限り削らない、そして健全歯質を極力残す”

というこだわり。少し難しいかもしれませんが説明していきますね。

これまでの虫歯治療の考え方はdrill and fill(切削と充填)とよばれ、虫歯の可能性のある歯質はすべて削ることを前提とし、

詰め物やかぶせ物などの修復物をいかに脱落させず長持ちさせるかが大事なポイントでした。

ですから、虫歯を確実に削り、そして修復物が外れないように、健全な歯質も削るのが当然とされてきました。

しかし、健全歯質を削ることは、かえって歯の脆弱化(歯がもろく、弱くなる)になり、1度治療した歯が再度虫歯になれば

歯質の大量破壊につながる。従来のdrill and fillに基づいたう蝕治療が歯の寿命を縮めてきたのではないかと言われています。

今でも修復物が外れないようにという考えは基本的にはあります。

現在の考え方としてM.I理論【ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)】の略で、“最小限の侵襲による齲蝕治療”という意味です。

歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法のことです。

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【上記写真は言葉の通り虫歯をピンポイントで削れるドリル】

はやし歯科クリニックでも、虫歯治療の際には従来の歯を削る道具より上の写真のような“より細くて小さな道具”を使用して虫歯のみを取り除き、健全な歯質だけを残す最大限の努力をしています。

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【写真左:MIダイヤ:より細くて小さなドリル】【写真右:従来】

上の写真の違いがわかりますか??

虫歯を削りたい、でも従来通りのドリルでは健康な歯まで削ってしまう可能性があります。

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【実際の症例写真です】

今回のこだわりは“出来る限り健康な歯を削らない”というテーマでした。

一番大事なことは、治療に従事する歯科医師の“歯を削りたくない、歯を残したい”という気持ちが大事だと思います。

私自身も今後さらに努力していきたいと思います。